歯のはなし

口臭対策 かんで食べることが大切

鏡の前で舌を出してみてください。舌の表面が白くなっていたり、少し黄色くなっていたりしませんか。

 

舌の本来の色はピンクです。白くなっている方は、表面にコケが生えていると思われます。そのコケに汚れが付いている方は黄色や茶色くなります。舌につくコケを舌苔(ぜったい)といいます。舌苔から口臭の元である硫化水素、メチルメルカプタンが産生されます。舌苔は口臭の最大の原因です。

 

では舌苔はどうして付着するのでしょう。舌も皮膚と同じようにあかが出ていて、そのあかがたまり白くなります。きちんとかんで食事をされている方であれば、食べている間に下が上あごでこすれ舌苔はあまり溜まりません。きちんとかむことで舌はきれいになります。

 

歯の治療をしていなかったなどの理由であまりかまずに飲み込んでいる方に舌苔が多く見られます。流動食をとられている方も舌苔が多く見られます。舌苔を除去するためには、きちんとかんで食べることが一番大切です。

 

次に、舌苔をとるブラシの紹介です。ブラシは歯科医院などで購入できます。舌を思いきり出して膨らんだ舌の中央部にブラシを当て軽い力で舌苔を落とします。使いすぎると炎症を起こすことがあるので使用はほどほどにしてください。

 

また、口臭対策として売られている洗口液もありますが、効果があるとされているのは塩化亜鉛入りのものです。口をすすいだ後90分の間、9割の口臭の原因となる物質を減少させます。しかしながら、90分を超えると臭いは徐々に元に戻ってきます。

 

口臭の原因としては舌苔だけではなく、むし歯や歯周病、全身疾患や服用している薬なども考えられますので、気になる方は歯科医院での検診を受けることをお勧めします。

 

(鹿児島県歯科医師会理事 要光)

口臭対策 かんで食べることが大切
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