歯のはなし

キシリトール入り食品 虫歯を予防する効果も

 キシリトール入りの食品、ガムやタブレットなどを食べたことがある人も多いでしょう。ただ、キシリトールの具体的な効果については知らない人が多いかもしれません。 

 キシリトールは天然の素材から採取され、砂糖と同程度の甘さがあるのに、カロリーは4割程度低い甘味成分で、野菜や果物にも含まれています。甘味料として用いられ、シラカバなどの木やトウモロコシなどから抽出される成分を原料にして、工業的に作られています。日本では20年以上前から食品添加物として認められており、老若男女、妊婦さんにも安心な食べ物ということで普及しています。

 キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、冷涼感があります。また、果物の味をより新鮮にする効果や、苦みを消す効果もあります。さらに冷却効果を利用して、布地に応用した夏用の肌着や寝具、化粧品なども製品化されています。

 そして、キシリトールの大きな特徴として、虫歯予防効果があります。虫歯は、お口の中の虫歯の原因菌が砂糖や人工甘味料から作る「酸」で歯を溶かすことで発生します。

しかし、キシリトールからはこの「酸」を作ることができないのです。虫歯の原因菌の一種である「ミュータンス菌」に対しては、取り込めば取り込む程、得られる以上のエネルギーを使わせる作用により、菌の活動を弱める効果があります。

 以上のことから、虫歯予防としてキシリトール入りの食品を利用する場合には、まずその食品に他の甘味料が使われていないこと、口の中で長く作用させることが重要です。そうでなければ予防効果としては低くなります。また、注意点としては、一度に大量に摂取するとお腹がゆるくなることがあるようですので、食べすぎには気を付けましょう。

 

                         (鹿児島県歯科医師会 情報・対外PR委員 竹脇秀一) 

キシリトール入り食品 虫歯を予防する効果も
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