歯のはなし

プロフェッショナルケア ~定期受診で歯の健康維持~

 スウェーデンのアクセルソン教授が、むし歯と歯周病の治療をひと通り終えた約400人を対象に、1972年から定期的なプロフェッショナルケア(健診と歯のクリーニングなど)を2002年まで続けました。するとその30年の間に失った歯は一人平均0.2本、歯ぐきはほとんどの人が健康だったという結果になりました。定期的なプロフェッショナルケアの効果が証明されたのです。

 この研究で大切なことも分かりました。研究開始時点で全ての人の口の中にはむし歯や歯周病になっていない健康な歯、積極的な治療をするほどではない様子を見ていけばよい歯、治療が終わった歯の3種類が混在していましたが、定期的なケアにより、健康な歯は健康なまま(初発予防)、様子見の歯は悪くならない(重症化予防)、治療した歯は長持ちする(再発予防)ということが分かったのです。

 予防という言葉は初発予防を想定しがちですが、アクセルソン教授の長期研究は重症化予防、再発予防という考えを予防歯科の臨床に持ち込みました。北欧では現在、小児期から定期ケアを受けるのでむし歯になる人はほとんどいなくなりました。

 写真①、②は治療終了後の3歳から定期的なプロフェッショナルケアを始めたAちゃんが5歳になった時のクリーニング前後の様子で、③は12歳できれいな永久歯が生えそろったところです。④は80歳になったBさんで、自分の歯が26本残っています。AちゃんもBさんも定期的なプロフェッショナルケアによる初発、重症化、再発予防の効果が出ています。(※写真はPDFよりご確認ください)

 80歳で自分の歯が20本以上残っている8020達成者が昨年、50%を超えました。歯を健康な状態で一本でも多く長持ちさせるために歯医者さんと一緒に予防歯科を始めましょう。

                          (鹿児島県歯科医師会情報・対外PR委員会 薬師寺毅)

プロフェッショナルケア ~定期受診で歯の健康維持~
hanohanashi1708.pdf