歯のはなし

健康な歯や歯ぐき ~色や かみ合わせ確認を~

 日本人の健康な歯の色は真っ白ではなく、少しクリーム色であることが多いです。これは白人や黒人などと比べて歯の一番外側のエナメル質が薄いため、その内側にある象牙質の色が透けて見えるためです。色合いには若干の個人差があります。

 変色や全体的に暗い色になる原因は、まず出生前後の歯ができる時期に何らかの理由でエナメル質などが十分にできない形成不全症があります。そして一番大きな原因のむし歯、タバコなどの嗜好(しこう)品による色素沈着、加齢によるすり減り、歯の打撲による歯髄(しずい)死などがあります。

 健康で理想的な歯ぐきは、薄いピンク色です。歯肉炎で赤く腫れたり、うっ血状態で紫色になっている場合は歯周病が疑われます。歯ぐきが縮んで歯根が露出している場合は、歯周病がかなり進んでいる場合が多いです。他にもいろいろな歯ぐきの病気がありますので、歯科医による定期健診が必要です。

 ただ、歯ぐきの色に関しては上記のような病気だけではなく、肌の色と同じようにメラニン色素の多い人は茶色い場合もありますので診断が必要です。

 最後にかみ合わせですが、顎関節に異常がなく、口を大きく開けることができ、食物を十分にかむことができるのが一番重要です。かみ合わせが安定し、見た目も気にならない状況であれば健康なかみ合わせといって良いのです。

 その上で、写真のように、上下の歯の中央ラインが一致し、左右対称、下顎(かがく)を左右に動かすと上下の犬歯だけが当たるようにスライドできる状況が理想的なかみ合わせとされています。むし歯と歯周病は予防が大切です。歯並びは遺伝要素が比較的大きいと言われています。以上のような情報をもとに、どうか自分やご家族の口の中を覗いてみてください。

                           (鹿児島県歯科医師会情報対外PR委員会 鬼塚一徳)

健康な歯や歯ぐき ~色や かみ合わせ確認を~
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