歯のはなし

食中毒の予防 咀嚼し、胃酸で滅菌

 食中毒が起こりやすい季節になりました。食中毒の主な原因は細菌とウイルスです。暑くなるこの時期に増えるのは細菌による食中毒です。

 細菌による食中毒は、細菌そのものが増殖して中毒を起こすものと、細菌が出す毒素によるものがあります。細菌の増殖による食中毒の場合、よくかんで食事をすることで食中毒を予防することができます。

 胃液の中の胃酸は、とても強い酸で、食中毒を起こす細菌が胃酸に触れると死滅してしまいます。食事をとる時、よく咀嚼(そしゃく)して食べ物の塊を小さくすることで胃酸に触れやすくなり、食中毒になりにくくなるというわけです。

 実は、たくさんかむことで食中毒だけでなく、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎ、肥満の解消にもなります。高齢者においては窒息や誤嚥(ごえん)の防止にもつながり、良いことづくめです。

 食事の時、かむ回数を数えてみてください。一口30回以上、かんでいますか?

                                                      (鹿児島県歯科医師会理事 要 光)

食中毒の予防 咀嚼し、胃酸で滅菌
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